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アメリカ人のママと結婚してはや13年、3人のハイブリッド(あえてハーフと呼びません)キッズのパパの子育て奮闘記です。


by takatsugupapa
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孤独なPLAYER

子供に「なに~今のゲーム」「負けて悔しくないの」「やる気あるの~」ついつい言ってしまうことがありませんか?それは、長男のテニスの初ゲームのことでした。もしかしたらと思いましたが、やっぱり1ゲームもとれないままあっという間に終わってしまいました。彼が僕の所にもどってきたとき、「やっぱり負けたなあ~」何気ない一言だったのですが、長男は「うん」といってその場を離れてしまいました。そのあと同じスクールのテニス経験の豊富なお父さんと話をしている時、そのお父さんが言ったことに自分が完全にあてはまってしまい恥ずかしくなりました(僕はテニス未経験です)。
その話は、こうです。「特にテニスをしたことがない親に多いんだけど、結構熱くなりすぎて子供が負けて帰ってきたときについ結構きついこと言っちゃうんだよね~。それってどうかなあと思うよ。コートの中ってすごい孤独なのよ。あの広いコートに一人で出て行って戦うんだからすごい勇気がいるのよ。それだけでも大変なんだから、子供がゲームが終わって帰って来たときぐらい優しく迎えてやらなくちゃあ。ねえ、そう思うでしょ」とのこと。返す言葉がなく俯いてしまいました。
長男は初めての試合で、それもその日の第一試合。みんなの注目にさらされて、それでも勇気だして一生懸命戦ってきたのでした。その子にむかって自分が何をいったのか思い出し、取り返しのつかないことをしてしまったと思いました。
すぐに長男をつかまえて謝りました。心の底から「ごめんよ」と。彼の目に涙がどんどんたまっていくのに気がつきました。みんなに見えないようにそっと涙を拭いてやり、ギュッと抱きしめてしまいました。
それからは、勝っても負けても、試合の後は「すごいリターンができたね」とか「よく足がうごいてたね」とか具体的にほめてあげるようにしています。「よくがんばったね」はちょっとばく然とているので使わないほうがいいかなと思っています。。「それからまた一緒に練習しような」で締くくるようにしています。
本当にその話をしてくれたお父さんにはとても感謝しています。
# by takatsugupapa | 2010-07-21 06:35

I Love You

最近三年生の長男は学校に行く時にハグ&キスをしなくなりました。照れくさそうに「行ってきます」というだけです。反対に二男の一年生はまだ不安なのか僕とマリースにハグ&キスして、門をでるときに必ず振り返り投げキスをしてくれます。
「I Love You」「大好き!」っていうのは僕にとってもとても難しいです。アメリカで暮らしていた時は、こうした愛情表現は妻に対しても、子供たちに対しても日常茶飯事でした。そのうえハグしたりキスしたりは当たり前。それが人前でもです。
日本に帰ってきてこれを公衆でするのはとても恥ずかしくなりました。でも時々、子供たちや妻に今すぐこの瞬間に「I Love You」って伝えたい瞬間があります。でもそれがどうしてもできなくて歯がゆいことがあります。
ある日、みんなで近くの海岸を散歩していた時、二男と手をつないで歩いていました。その時二男がその小さな手で僕の手を3回「ぎゅっ」「ぎゅっ」「ぎゅっ」と握りました。僕は?????という感じで「なにそれ?」と尋ねると、二男は「お母さんに教えてもらったシークレットシグナルよ」「意味はI Love Youよ」と」教えてくれました。なるほどと思いにっこりしました。
それからこれは家族共通のシークレットシグナルになり、恥ずかしがりの僕や長男にとってもとても便利な言葉になりました。街中でも「ぎゅっ」「ぎゅっ」「ぎゅっ」と握れば、「ぎゅっ」「ぎゅっ」「ぎゅっ」とかえってきます。そしてお互いにっこりすればそれでOKです。幼い子供にとってやっぱりストレートに親から愛情を表現してもらえるととても安心します。そんな恥ずかしいことできるかとおもうかもしれませんが、これを一度試してみてください。「I Love You」っていう言葉以上のものが、お互いに伝わるはずです。心がすこしあったかくなります。
# by takatsugupapa | 2010-07-20 10:51

Ben の目線

「つけといて」「いや~だ~!絶対いや~」「そんなこと言わないでもう少しだけ~」「いや~もうはずす!」こうした会話を毎日のように繰り返していました。
アメリカで働き始めた最初の年のこと、僕はBenという6歳の子供を受け持ちました。ベンは学校の近くのイチゴ農家の5人兄弟の末っ子でした。クラスでは全く言うことをを聞かず、すぐに癇癪を起すので僕はどうしたらいいかよくわかりませんでした。Benは生まれたときから右目があまりよく見えず今までに何度も手術を繰り返していました。そのため右目を使わすために正常な左目に目全体を覆う大きな絆創膏を午前中張っていなければなりませんでした。彼ははそれをとても嫌がりいつもそれをすぐに剝してしまおうとするので、それをつけておくようにいってもなかなか言ううことを聞いてくれませんでした。
Benの両親も絆創膏の上にキャラクターのシールを貼ったり、お姉さんは絆創膏の上に目を描いたりしていましたが、どうしてもすぐ剥いでしまいました。
ある日、どうしていいかわからなくて同僚のジョアンに相談してみました。彼女は「ベンの態度にはなにか原因があるはずよ、それを見つけられると少しは楽になると思うよ。子供たちはみんな一緒、やさしいいい子ばかり、彼らのコンディションやまわりの環境に左右されるのよ。」とニッコリ。そんなわかりきったことを今更いわれて余計へこんでしていると、最後に「子供の視線でみてみたら。」といって自分のクラスに帰っていきました。
Benの場合彼のネガティブな行動はたぶん絆創膏が原因のはずです。でもどうすればいいのか、両親からは必ず貼っておくように言われているし・・・・。その時ジョアンの最後の言葉「子供の視線」を思いだしました。
次の朝、ベンが教室に入ってきたとき、僕を見てきょとんとしていました。というのは、僕もBenと同じように右目(僕の場合右目が利き目の為)に絆創膏をはっておいたのです。確かに実際どんなものなのか知りもしないで、Benに強制するのはよくないと思ったからです。そしてBenと一緒にシールを選びお互いの絆創膏に貼り合いました。1時間ぐらいは大丈夫なのですが、そのうち目がすごく疲れてきて、その後ひどい頭痛がしてきました。また視界が半分しかないのですごく不安になってきました。顔ではにこにこしているのですが内心「おお~これはしんどいな~、今すぐにでも外したいなあ」と思っていました。
子供たちが帰った後、急いで絆創膏を剥がしました。Benがあんなに言うことを聞かないのもわかりました。片目だと、頭痛がしたり、ものすごくイライラし6歳の子供にはどう対処すればいいのかわからないので周りの物は人に当たり散らしてしまっているのです。Benに対して今までとは違う気持ちで接することができるような気がしました。
実際、Benがどのように感じているかわかったからといって、すぐにBenに態度が変わったわけではありませんが、Benとの距離が一歩近くなり少なくとも僕自身がそんなにイライラしなくなりました。
# by takatsugupapa | 2009-05-24 20:51 | 子育て

いないいないばあの秘密

     長女(2才)の話ですが、彼女がなかなか一人で寝てくれません。長男(7才)と二男(5才)はアメリカ生まれで、赤ちゃんの頃から一人でCrib(赤ちゃん用ベッド)で寝てもらっていたので、今では全く問題なく絵本を読み聞かせした後は一人で自分の部屋で勝手に寝てくれます。これは、親にとってとても助かります。ホテルなどに泊まった時、子供と一緒に寝ると全然ぐっすり眠れないのです。
それでも、長男が赤ちゃんのころは、一緒に寝てもいいのになあと思っていましたが、マリースは長男をCribにいれて手すりを持ち上げると、「おやすみ」と言って部屋のドアを閉めてしまい、あとは長男がいくら泣こうが、泣き疲れて寝てしまうまで放って置いていました。最初はかわいそうに思うのと近所の人に警察でも呼ばれはしないかとハラハラしていました。でもこのおかげで、2才半ぐらいには自分でベッドに入ってくれるようになり、すごく僕たちにとっては楽になったのと、ぐっすり寝れるので起きている時は気分すっきりで子供に対してもイライラしないし、全力で子供に接してあげられるようになりました。
それが、長女の場合どうも甘やかしてしまうのと、大声で泣かれるので近所迷惑を考えてしまい、ついつい一緒に寝てしまっていました。僕の間違いは彼女のベッドで一緒に絵本を読むのですがそのうちついつい僕の方が先に眠ってしまうのです。そうこうしているうちに、長女は2才半にもなるのに全く一人では眠れなくなってしまいました。
     2週間ほど前にマリースがこれではダメだということで、「エマを一人で寝させる計画」を始めました。まず最初は、絵本を読んだあとベッドの隣にイスを置きそこに座って彼女が眠るまで待ちます。最初の3日ほどは泣き疲れて眠っていましたが、毎朝、彼女が起きると「Wow,you are now a big girl! You slept alone all night! Good job!」と言って褒めてあげていました。彼女も結構うれしいらしくその夜も一人で寝れるよといいます。(実際はすんなりとはいかないのですが)その後イスの位置を少しづつドアの方向に移動させていき、おとついからは、ドアの外にイスを置き(彼女から見えるようにドアを開けて)ようになりました。また彼女が泣く時間もだんだん短くなり昨日は2,3分泣いただけでした。そのうちイスを彼女から見えない位置に移動させて、最終的にはおやすみのキスで済むようになればと思っています。今のところ順調です。
     そこで大事なのは必ず朝彼女が起きたときには、僕たちのどちらかが(できれば前の夜イスに座った人)が、彼女を迎えてあげることです。これはいないいないばあと同じなのではないでしょうか。赤ちゃんの時によく「いないいないばあ」であそんであげるのですが、実は赤ちゃんにとってこの遊びはとても重要なのではないかと思います。というのは、赤ちゃんの時に「いないいない」のときにいなくなった人が「ばあ 」でまた戻ってくることを覚えます。お母さん、あるいはお父さんは、時々自分の前からいなくなるけど必ず自分の前に戻ってきてくれると気づきます。こうして少しづつTrust(信頼)と安心を覚えていきます。同じように、長女も少しづつ、夜一人で不安になると思うけど、お母さん、お父さんを信用して眠ると必ず次の朝にはまた彼らが戻ってくることを覚えていっているんだと思います。だから朝には笑顔で「Good Morning!」で大きなハグとたくさんのキスで長女(長男と二男も)を迎えてあげるようにしています。
     こう考えるようになって、いつもの変わらない朝が、今では毎朝が少し違う朝(ちょっと大事な朝)に感じられるようになりました。
     
# by takatsugupapa | 2009-05-21 20:15 | 子育て
最近、2才の長女に手を焼いています。何でも一番じゃないと気が済まないし、何か気に入らないとものlすごい勢いで泣きわめきます。さらには、友達をたたいたり、ほほをつねったり、2人の兄にかみついたりとやりたい放題です。どうやら保育園でもやっているみたいです。
いままでブログでいろいろな子育てのテクニックとか得意げに書いていたのですが、灯台もとグラしだったようで、僕自身どうやったらいいのかわからなくなっています。甘やかさないできちっと言わなければいけないときは、言おうとおもうのですが、ついつい甘やかしてしまいます。(はじめての娘なもので)上の兄(7才と5才)もよくおもちゃなどの取り合いを長女としていても、ついつい上に我慢させてしまったり(その方が簡単に解決できるから)まあいいかって感じでその場しのぎで問題を解決していたつけがまわってきたようで、とんでもないモンスターを創りあげているのかなあと不安になるときがあります。その反対にあるときはエンジェルのような笑顔で落ち着いて過ごせるときがあり訳が分かりません。
きちんと子供をしつけたいのでが、一番の不安は今自分が子供にしていることが正しいのかまちがっているのかわからず、その結果がでるのが、かなり時間がかかってしまうことです。ただ将来「なんであんたはそうなん?」なんて子供にいいたくないので、今僕が子供にしてやれることは(それが間違っているかもしれないけど)できるだけのことはしてやりたいなあと思います。あと10年もすれば、文句の一つどころか。口もきいてくれなくなるのでしょうから。
そんな時、いつも一番気にかけているのは、いくらかの選択肢はあげてもできるだけ子供に何をしなければならないのか、してはいけないのかきちんと判断させてあげることです。その判断が正しければ、たくさん褒めてあげるし、間違っていたらどうして間違ったのか一緒に考えてあげる。間違っていることに対して、親が怒ったり、たたいたりして教えても、子供がなんで間違っているのか根本的にわからないと解決しないと思います。変なたとえですが、人が見ているので、道にゴミを捨てない、というのと、みんなの町をきれいに保ちたいので道にゴミを捨てない、では行為は同じなのですが、根本的な考え方がちがいます。怒られるから、友達をたたかないのか、友達を叩くと痛いし、友達とは仲良くしたいので叩かない、の違いです。このlogical thinking が正しくできるように子供を導いてあげることが大事なのではないかなあと思います。とても難しいし根気がいる作業なのですが。
時々夜、僕は、一人一人の子供の寝顔を眺めながら今日の一日特にその子と一緒にしたことを思い出し、こうすれば(こう言えばよかった)良かったとか、これをしてよかったとか反省してみます。マリースにもします。(ああもっと家事を手伝ってあげればよかったかなあとか、ほとんどが反省ばかりですが・・・))そうして僕の心も落ち着き、また明日から根気よくこの子とがんばろうと思うことができます。子供のことを思えば思うほど、子育てはどんどん難しく思えてきます。だから時々悩みすぎて、心が折れそうになりますが、そんなときは「ああ僕は子供のことをたくさん思っているから、たくさん悩むのか、だったらもっと悩もう!」と調子よく考えています。
なにを書いているのか訳がわからなくなってしまいましたが、最後に、これからも子育てを楽しんでいきたいですね。
# by takatsugupapa | 2009-04-30 23:40 | 子育て